
~ 股関節の柔軟運動 ~
コシラック第二体操は日常生活のなかで、あまり使われない、筋肉、関節、靭帯などを動かす、大切な体操です。この体操のポイントは股関節にあります。股関節は重要なポイントにもかかわらず、日常生活の中で、あまり使われていません。同じような機能を持っている肩関節と比べてみるとわかりやすいかもしれません。
肩関節は、立った状態でも、座った状態でも、一日のうちに、かなりの頻度で腕を使うたびに前後左右に、また回転させたりして使っています。
たとえば、服を着たり脱いだりするだけでもぐるりと回転させますし、目の高さより上に腕を上げることも一日に何度も行う事です。要するに、手や腕を使う事で自由自在に肩関節は使われて動かされていますが、股関節はと言うと、腕のように脚は使いませんし、90度以上足を上げたり開くことはめったにないと思います。まして、ぐるぐる回すことなど、日常生活のなかではまずないと思います。
普段動かしていないので、いざ動かそうと思っても、前にも後ろにも横にも足はそんなに高く上がらないし、回転をしてくれません。でも、使っていないからできないだけで、本来は機能を持っているんです。
さぁ、今朝起きてから、今現在まで、あなた自身、どれだけ股関節を使われたか、振り返ってみてください。
ほとんど歩幅【股関節の開動率(角度)はせいぜい30度くらいでしょうか】以上は使われていないのではないでしょうか。駅の階段にしても昇降するときの股関節の開動率はわずかなものです。
でも、本来の股関節が十分な開動機能を持っていることは、体操の選手やアクロバットダンサーの動きを見ればよくわかると思います。
腰を強化して、健康を取り戻し、健康を促進するためにも、この股関節を中心とした「コシラック第二体操」を実行していただくことをおススメします。